音読

声に出して文章を読むのにはまる。
朗読っていうのだろうけど
音読っておもってる。

一番すきなのは、詩人茨木のりこさんの「詩のこころを読む」という詩集で
のりこさんの詩はなく
沢山の詩人の作品がのりこさんの感性であつまっています。
凹んだときは、音読するとなんだか元気になる。

いつも大好きなのは、

生命は       吉野弘

生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれているもの同士
無関心でいられる間柄
ときに
疎ましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界が緩やかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

私もあるとき
誰かのための虻だっただろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない

        -詩集『北人曾』


ターニングポイントで いつも湧いてくるこの詩への想い。
いつかライブで音読してみたい。

数年前に人からこの詩をプレゼントしていただいたときは
誰もが〝欠如を満たしあう間柄〟という響きに 依存的に感動してた。
まだ「してもらう」こと考えてたころ。
人生のお客様だったころ。

今日久しぶりに声に出してみて、
いつか知らぬ間に 風になり 虻になり
ただそれだけの すれ違っただけでも
出会えて
響きあえて
幸せだな
って思えた。
もう私は 豊かな時間の贈り手になったから。


言葉    川崎洋

演奏を聴いていなくても
人は
♪を耳の奥に甦えらせることができる
言葉にしなくても
一つの考えが
人の心にあるように

むしろ
言葉に記すと
世界はとたんに不確かになる

私の「青」
はあなたの「青」なのだろうか?
あなたの「真実」は
私の「真実」?

    -詩集『祝婚歌』


自分の詩かと思った。
いつもこんなこと 考えてる。
なのにblogとかやってる。
ごめんなさい。
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by amenouzume2007 | 2009-06-12 23:20 |
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